専業主婦は離婚しても大丈夫?

婚姻期間を専業主婦にあててきたという方は、離婚後の不安がたくさんあると言えます。

専業主婦は離婚しても大丈夫?

そもそも生活をどうするのか?といった不安すら、なかなか解消する方法が思い浮かびません。

また、まだ若いのであれば、再就職といった選択肢も残されていますが、何十年も夫婦生活を送ってきた熟年離婚の場合、再就職ができる可能性もかなり低くなってしまいます。

こういった場合、離婚をあきらめてしまう方が非常に多いのですが、財産分与をうまく利用することによって、離婚後の生活をある程度は安定させることが可能となっているのです。

離婚時には財産分与を必ず受ける

専業主婦の場合、離婚時の財産分与は必ず受けるようにしましょう。財産分与は、夫婦が婚姻生活中に築いた財産を公平に分配するためにある制度です。

一見すると、共働きでないと財産分与を受けることができないようにも感じますが、たとえ専業主婦であっても、夫婦の財産形成に関与した事実には変わりはありません。専業主婦は家事によって財産形成にかかわっているのです。

よって、多くて5割、少なくても3~4割程度の財産分与が認められています。特に熟年離婚の場合は、婚姻期間も相当に長く、比率が低くとも多くの財産分与を受けられる可能性が強いため、しばらくは生活に困ることはないでしょう。

財産分与には離婚後の扶養の意味合いも

また、財産分与には単に財産を分与するだけでなく、夫婦一方の離婚後の扶養といった意味合いもあります。

つまり、専業主婦の方が離婚をするような場合、その後の生活に不安を残すのは当然となっているため、財産分与を受けることによって離婚後の生活不安を軽減させるという目的もあるのです。

よって、たとえ専業主婦の方であっても、財産分与を受けることさえできれば、当面の生活資金は確保できるでしょう。

扶養料という名目にて定期的な支払いも

ただし、上記はすべてある程度の財産があった場合に限られます。まったく夫婦の財産がないとなっては、財産分与も何もありません。

では、このような場合、離婚はあきらめなければならないのか?と言えば、そんなことはありません。

離婚時には、扶養料といって、まったくの無収入になってしまう夫婦の一方に対して、収入のある側が一定期間、定期的な支払いをするといった方法もあります。

たとえば、離婚後に再就職が決まるまでの期間、毎月扶養料の支払いを受けるといったことも過去の裁判例では認められてきました。

もちろん、熟年の方であっても、老後の費用としての財産分与が認められた裁判例もあります。このように、専業主婦だからといって離婚をあきらめる必要はまったくありません。

カテゴリー:財産分与

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