うつ病の相手と離婚はできる?

妻がうつ病になってしまい、その様子を見ているのに疲れてしまった・・・。
もう離婚したいと考えているが、うつ病を理由に妻と離婚することはできるのでしょうか?

うつ病の相手と離婚はできる?

こういった場合、まずは当事者同士で離婚について話し合いをする必要があります。ここで離婚について双方の合意があれば、協議離婚が成立することになります。

しかし、相手が離婚に合意しなかった場合、調停や裁判といった手続きへと移行するほか、離婚する方法は残されていません。

では、相手がうつ病になってしまった場合、それを理由に調停や裁判にて離婚をすることはできるのでしょうか?

調停にて合意になれば離婚は成立するが・・・

協議によって離婚がまとまらなかった場合、次は調停離婚へと移行します。

話し合いの場を裁判所の調停手続きへと移すことになり、ここで相手が離婚について合意してくれれば調停離婚が成立することになります。しかし、ここでも相手が離婚に合意しないとなれば調停は不成立となり、当然ながら離婚することはできません。

また、裁判所の調停委員も、夫婦ならばうつ病の治療に協力すべきといったように、相手に味方する可能性が非常に強く、終始、不利な話し合いを強いられることもあります。

調停で離婚が成立しないとなれば、次は、「回復の見込みのない強度の精神病」であることなどを理由に、裁判を起こすしか離婚の方法は残されていません。

うつ病だけが理由では離婚は難しい

そもそも、うつ病になってしまったすべての原因が本人だけにあるとは言えないため、単にうつ病だけを理由に離婚をするのは難しいです。

しかし、その他に特別な事情があれば、裁判で離婚が認められる可能性もあるでしょう。強度の精神病は離婚事由の1つです。

たとえば、相手がうつ病になってから、2~3年程度の治療に協力したにも関わらず、回復する見込みがまるでないといったような場合など、自身も努力をしたにも関わらず改善が見られなかったといった場合であれば、多少は離婚が認められる可能性は高くなるでしょう。

しかし、なんら治療に協力するわけでもなく、うつ病だけを理由に離婚請求をしたとしても、裁判所が離婚を認めてくれる可能性は極めて低いです。

離婚後の生活についても重要

その他に、うつ病となってしまった相手が離婚後に生活を送っていくことができるのかについても、裁判では重要視されることになっています。

うつ病を理由に離婚したいのであれば、治療に2~3年程度の協力をしたにも関わらず、うつ病が回復していく見込みがなく、さらに、離婚後の相手の生活費についてある程度の補償ができる、といったような条件を満たしている場合であれば、裁判離婚が認められる可能性は高くなるでしょう。

カテゴリー:強度の精神病

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