不貞行為

不貞行為とは、法律用語の1つで、婚姻している者が配偶者以外の者と性的な肉体関係を持つことを言います。一般的な言葉で言えば、浮気や不倫に近い意味合いですが、法律には浮気や不倫といった言葉がないことから、不貞行為と表現しています。

不貞行為

不貞行為が夫婦の一方に認められた場合、もう一方は相手に対して法的な手続きを用いて離婚の請求をすることが可能になることから、不貞行為は法定離婚原因の1つに数えられています。

一度限りの不貞は離婚原因にならない?

たとえ一度限りの浮気であっても、不貞行為であることには違いありません。
ただし、法定離婚原因として認められる不貞行為とは、継続的な肉体関係を指しているため、一度限りの浮気を発見したとしても、それを理由に離婚請求が裁判所から認められる可能性は極めて低いと言えるでしょう。

過去の裁判例を見ても、一度限りの不貞行為を理由に離婚を認めた事案は1つもありません。

とはいえ、一度限りの不貞行為を理由にした離婚請求が、まったく認められていないわけではありません。この場合は、「婚姻を継続し難い重大な事由」があるとして裁判を起こすという方法もあるにはあります。

婚姻関係破たん後の不貞行為

上記と同様に、婚姻関係破たん後の不貞行為も法定離婚原因になることはありません。夫婦関係が破たんしたそもそもの理由と、破たん後にされた不貞行為にはなんの関連性もないことから、このような判断がされることになっています。

ただし、夫婦関係の破たんがどのタイミングであったかについては、過去の裁判でも非常に争いが多いため、自分の考えのみで夫婦関係の破たんを勝手に判断しないようにしましょう。

不貞行為

すでに夫婦関係は破たんしていると一方的に考え、不貞行為をしていた場合、後から慰謝料請求へと発展してしまった例も過去にはありました。

不貞行為をした者からの離婚請求

法定離婚原因を作った者を法律では「有責配偶者」というのですが、裁判所は原則として有責配偶者からの離婚請求は認めていません。法定離婚原因を作っておきながら、離婚請求までを認めてしまっては、もう一方があまりにも不憫になってしまいます。

ただし、別居期間があまりにも長期(数十年など)に及ぶ場合や、子どもがすでに成人して自ら生計を立てているといった場合は、そこからあえて破たんしてしまった夫婦関係を回復させる必要性もないことから、たとえ有責配偶者からの離婚請求であっても、離婚が認められた裁判例が過去に何件かあります。

よくある相談

どこからが不貞行為に該当するの?
どんなものが不貞の証拠になる?
別居後の不貞行為は離婚原因になる?
浮気されたら浮気し返しても良い?
一度浮気を許したら後から離婚はできない?
不貞の証拠が不十分でも慰謝料請求はできる?