離婚とお金の問題

離婚にお金の問題は付き物といっても過言ではありません。
夫婦として共同生活を送っている以上、お金の問題は切っても切り離すことはできないと言えるでしょう。

離婚とお金の問題

では、離婚ではどういったお金の問題が話し合われることになるのでしょうか?
下記に主だった5つについて、簡単に紹介します。

婚姻費用

婚姻費用は、厳密に言えば離婚後に生じるものではなく、婚姻期間中に生じる費用のことを言います。主に、婚姻期間中に夫婦が別居したときに発生する費用となっているため、過去や現在に別居期間があるような場合に請求することが可能となっています。

決して離婚後の生活を保障するための費用ではありませんので、勘違いをしないようにしましょう。

養育費

養育費は、子どもの発育・教育のために必要となる費用のことを言います。
離婚時に子どもがいる場合、子どもの将来のためにも離婚後の養育費の支払いについては必ず取り決めておくようにしましょう。

なお、養育費を負担するのは監護権を持たない側の親となっています。
監護権というのは、子どもと一緒に生活し、その状況を監護する権利を持つ者のことを言います。

慰謝料

慰謝料は、精神的苦痛に対する損害賠償金のことを言います。
婚姻期間中に、不貞行為やDV(ドメスティックバイオレンス)、悪意の遺棄といった、精神的苦痛を強いられていた場合に請求することが可能となっています。

ただし、精神的苦痛については主観的だけではなく、客観的にも判断できる証拠(診断書や写真など)が必要になってしまう点に注意が必要です。

年金分割

年金分割は、収入のなかった夫婦の一方を守るために作られた制度です。
婚姻期間中に、夫婦の一方が厚生年金保険や共済年金に加入していた場合に請求することが可能となります。

ただし、離婚後に自身がしっかりと年金納付をし、納付実績を積み上げないことには、いくら年金分割をしても将来的に年金を受給することができなくなってしまう点には注意しましょう。

財産分与

ここまで紹介した離婚時のお金の問題については、夫婦の事情次第では生じることがないものもあります。しかし、離婚において夫婦間の財産分与問題は必ず生じることになっています。

財産分与

財産分与とは、夫婦が婚姻生活中に協力しながら築き上げてきた財産を、離婚時に分けることを言います。財産分与時の割合については、それぞれの貢献度に応じて決められることになりますが、こちらは非常に争点となりやすいため、離婚問題を長期化させることもあります。